仲間は多いほうがいい?|3人以上で効率が落ちる「リンゲルマン効果」
仲間は多いに越した事はないですよね。
1人でやるより、たくさんの人でやる方が
早く終わるし何でも出来るって思うし。
でも、実は…
って話しです。
よろしくお願いします!
リンゲルマン効果

LINEで個人のやり取りや2〜3人のグループ
たど返信するのに、10人以上の大人数の
グループでは既読スルーが多くなるって事
ありますよね。
また、選挙で「自分1人が投票に行っても、
何も変わらない」と思ったり・・・。
このように、
「集団でいると、自分一人の
責任や緊張感(また成果や達成感)が薄らぐ
ため、無意識に力を抜いてしまう」
という厄介な心理効果を、
リンゲルマン効果と言います。
(無意識ってのがね…😥)
別名、「社会的怠惰」「社会的手抜き」と
言います。
また似たもので、「フリーライダー現象」
「傍観者効果」というのもあります。
「自分がしなくても誰かがする」
ってやつです。
実証した実験を見てみましょう。
綱引き実験

社会心理学の始祖と言われる、
フランスの農学者
マクシミリアン・リンゲルマンが綱引きでの
牽引力を測定する実験を行いました。
「綱引きをする人数を増減させ、
1人辺りの力の変化」を観察した結果、
1人の時の力の量を100%とした場合
2人では 93%
3人では 85%
4人では 77%
5人では 70%
6人では 63%
7人では 56%
8人では 49%
と、1人あたりの力の量は低下しました。
これにより、
「集団で作業を行う場合、
メンバーの人数が増えれば増えるほど
1人あたりの貢献度が低下する」
という現象が確認されました。
拍手の実験

アメリカの社会心理学者
ビブ・ラタネが行なった実験は、
拍手の音量です。
1人で拍手する時の音量を100%とすると
2人では 71%
4人では 51%
6人では 40%
1人あたりの拍手の音量は低下しました。
また、ラタネは1964年にニューヨークで
発生した事件キティ・ジェノヴィーズ事件
を軸にして「傍観者効果」にまつわる実験
を重ねました。
多くの目撃者がいたにも関わらず、誰も
被害者を助ける行動をとりませんでした。
目撃者達は「ただの傍観者」になってしまい
ました。
目撃者が増えるほど、行動を起こす人が
少なくなる現象や心理は、広い意味で
「社会的手抜き」の一種です。
NHK 大心理学実験

2015年にNHKの番組で放映された実験です。
「トラック引きの挑戦」とだけ伝えて、
屈強な男性5人にトラックを引っ張って貰う。
1人ずつ引いた時の平均は 106kg
3人で引いた時の平均は 100.2kg
5人で引いた時の平均は 97.9kg
でした。
別の5人(大学のサッカー部員)でも試して
みたが、やはり平均値が低下しました。
では、綱引きを極めた綱引き連盟の人は
どうなのかというと、殆ど1人あたりの
力の低減はありませんでした。
その道の人達はリンゲルマン効果を理解し、
克服してるのですね。
普通の人はどうすれば?

普通の人でも社会的手抜きをしなくなる方法
はあるのか?という検証では、
チアリーダーを投入。
その結果、最初のボディビルダーのチームは、
チアリーダー投入後、5人でも一人の時と同等の力を発揮。
社会的手抜きが消え、力が戻りました。
2番目の大学のサッカー部員のチーム
に対しては、「特定の一人だけの名前を呼んで
応援」するという、
さらに一捻り加えた実験が試みられました。
その結果、その応援された一人の部員だけは
手抜きをせずに頑張ったものの、他の部員は
さらに手を抜いてしまうという結果に。
ビジネスでも
再監という言葉があります。
ダブルチェックの事ですが、
最初の人が行った仕事を間違いが無いか
他の人がチェックするという仕事の進め方です。
これをトリプルチェックすると
かえって全体のミスが発生する割合が
高くなるという実感結果もあります。
リスクホメオスタシスという考え方で、
リスク体制を多重化したり、安全技術を導入
したりすることによりリスクが低下したと
認知すると、人の行動はかえってリスクを
高める方向に変化するというものです。
私たちが集団の中でも手を抜かず頑張るには
応援してくれる誰かの存在
自分の頑張りを適切に評価してくれるシステム
といったものが必要不可欠という訳ですね。

